金属を知るつくり手から、暮らしの道具へ

cuatro(クアトロ)は、江原製作所が手掛けるプロダクトブランドです。金属と向き合い、加工してきた製作所としての技術や経験を生かし、真鍮のS字フックをはじめとした、暮らしの中で使える身近な金物を生み出しています。

プロダクトは、素材そのものの質感や、加工によって生まれるラインを大切にしたシンプルなデザイン。必要以上に装飾を加えないからこそ、金属が持つ表情や細部の仕上がりが引き立ちます。

製作所から生まれた、暮らしのための金物

暮らしの中には、たくさんの金物があります。

ものを掛けるためのフック、何かを支えるための金具、家具や空間を構成する小さなパーツ。普段はあまり意識することのない存在ですが、毎日のように目にし、手に触れ、長く使い続けていくものでもあります。

cuatro(クアトロ)は、そんな身近な金物を、素材とものづくりの視点から考えるプロダクトブランドです。

手掛けているのは、金属加工を行う江原製作所。

金属を扱う製作所として培ってきたものづくりを背景に、真鍮などの金属を使い、日々の暮らしに取り入れられるプロダクトを生み出しています。

素材を隠さず、そのまま生かす

cuatroのプロダクトを見て最初に感じるのは、そのシンプルさです。

例えば、真鍮のS字フック。

日用品としてはとても身近な存在ですが、cuatroでは真鍮の角棒を使い、その素材感を生かしながら一つの道具として仕上げています。

余計な装飾を加えず、金属そのものの色や質感、曲げることで生まれるラインを見せる。

形がシンプルだからこそ、素材の選び方や加工、細かな仕上がりが、そのままプロダクトの表情になります。

収納のためだけの道具として存在を隠すのではなく、そこに掛かっている姿まで含めて空間の一部になる。cuatroの金物には、そんな魅力があります。

時間によって変わる、真鍮の表情

cuatroのプロダクトに使われている素材のひとつが、真鍮です。

真鍮の魅力は、独特の落ち着いた色合いだけではありません。

空気に触れ、人の手に触れながら、時間とともに少しずつ色や質感が変化していきます。

使い始めの明るい真鍮色から、徐々に深みのある落ち着いた表情へ。同じ商品であっても、使う場所や触れる頻度、過ごした時間によって、その変化は一つひとつ異なります。

いつまでも新品と同じ状態を保つことだけを価値とするのではなく、使うことで生まれる変化も素材の魅力として楽しむ。

暮らしの中で長く使われる道具だからこそ、時間の経過そのものがプロダクトの表情になっていきます。

HITTITE proがcuatroを選んだ理由

HITTITE proもまた、京都府木津川市の自社工房で鉄を加工し、家具や手すり、建築金物などをつくっています。

私たちが大切にしているのは、素材を別のものに見せるのではなく、その素材が持っている表情をどう生かすかということ。

鉄には鉄の質感があり、真鍮には真鍮の色があり、木や竹にはそれぞれ異なる木目や節があります。

均一であることだけを求めるのではなく、素材そのものを見ながら、必要な加工を施し、暮らしや空間の中で使える形にしていく。

cuatroのプロダクトにも、そうした素材とものづくりに対する考え方につながるものを感じました。

同じ金属を扱うつくり手として共感できる部分があり、そして何より、HITTITE proの商品と一緒に暮らしの中に置いたとき、自然に馴染むプロダクトだと感じたことが、セレクトした理由です。