工業品と工芸品のあいだ

HITTIT(ヒッタイト)は京都の南部、木津川市 鹿背山(かせやま)という地に工場と事務所を構えています。鹿背山地区は豊かな自然と昔ながらの家並み、田畑など、里山の風景が現代に残っています。

工場

HITTITE pro.製品は、周囲を柿畑に囲まれた工場から生まれています。

製作のメインはインテリアやエクステリア、店舗什器などのオーダー製品が多く、依頼内容を丁寧にヒアリングし、図面に落とし込むことから始まります。

大きなものや細長いもの、小指の先ほどの小さなものまで、日々新しい製品が作られては、各現場へと運ばれて行きます。

私たちがつくる製品は、工業製品のような無駄のない洗練された仕上がりと、工芸品のような手作りならではの柔らかな風合いとの、両方の絶妙なバランスを大切にしています。

そのため、製作過程でできた小傷や鉄本来の風合いが跡として残ったもの、少し歪な形をしたものなども、製品自体が放つ個性としてとらえ、出荷しています。

そのため大量生産の工業製品に比べ、柔らかくあたたかみのある製品に仕上がっています。

このさじ加減がとても難しいのですが、一定の判断基準からはみ出してしまったものの一部を、アウトレット品として販売しています。

製作段階では問題が見られなくても、仕上げの塗装を施すと傷や跡が浮かび上がってくることがあります。自分たちで作っているので、納得がいくまで修正は可能なのですが、手間と時間とを考えると、完璧な仕上がりのものだけを販売し続けることは難しいためです。

強度的には正規品と変わりなく、インテリア製品は使用しているうちに傷や汚れが付いていくものなので、完璧にこだわらない方や、HITTITE製品を試してみたい方にご購入いただければと思います。

食べ物から日用品、そして家具や建築材料まで、あらゆるものを海外からの輸入品に頼っている今の日本。 欲しいものはお金で何でも買える時代ですが、自分たちの手で創り出すことに、私たちは強いこだわりを持っています。

これからも現状に甘んじることなく技術と感覚を磨き、若い職人たちを育てていきます。